取材の発端はそれぞれです。「取材してほしい」と言われることもあれば、自分から「取材したいです」と言うこともあります。大体、話を聞きたいという方に会いに行って、その方に話を聞いて、記事を書く。テレビと違って写真も一緒に撮ります。記事にふさわしいシーンを撮って、取材を終えて会社に戻って記事を書く。視覚や味覚、嗅覚など、文字にのらない部分を言葉にするのは難しいですが、その伝え方を毎日考えています。
今は行政担当をしているので、議会の取材をしています。議会を傍聴して、議員さんの議論の中から、「これは記事にすべきだな」という話題を見つけて書きます。その場で判断するのが、いまだに難しいなと思っています。同じ取材をしていても、記者によって見方が違う。私は障がい分野について質問した部分を書いたけれど、他社はふるさと納税について書いていた、ということもあります。
正しく伝えるために大事にしているのは、公平な視点です。情報があふれている時代で、真偽不明な情報も多い。だから私たちは、例えば「こういうことをされて大変だ」という人がいたら、必ず相手側の意見も聞くようにしています。両者の意見を聞いた上で、可能であれば第三者の意見も聞く。フラットな立場を保ちながら、取材相手のことはちゃんと尊重しつつ、一歩引いた目線を忘れないということ。難しいですけれど。